旧全集の作品199点をはじめ、これらから漏れた大正期の長篇小説を中心に、明治・大正期の短篇を加えた全266篇を収録、、浪漫主義から自然主義、そして理想主義へと傾倒していく軌跡を丹念に辿る。欠落の著しかった評論・随筆を重視、雑談発表の作品も博捜し収録に努めたほか、詩歌・童話・紀行・歴史小説など、広範囲にわたる増補によって、従来像から解き放たれた、田山花袋の全貌を明らかにする初の決定版全集。全巻完結。
《第1期》 第1巻 生・妻・蒲団・一兵卒・土手の家・兄 他 第2巻
緑・田舎教師・幼児・げんげ・拳銃・ある死 他 第3巻 髪・春雨・残る花・罠・庖丁・死 第4巻
一握の藁・別るゝまで・散歩・郊外にて 他 第5巻 燈影・孤独・風雨の夜・燈台へ行く道 他 第6巻
時は過ぎ行く・合歓の花・帰京・籾がら 他 第7巻 黄色い小さい花・山村・山荘にひとりゐて 他 第8巻
一兵卒の銃殺・再び草の野に・河ぞひの春 第9巻 ある僧の奇蹟・Sとその妻・号泣・彼の一日他 第10巻
残雪・新しい芽・鈴子の恋 第11巻 廃駅・曠野の恋・心の珊瑚 第12巻
源義朝・通盛の妻・道綱の母 第13巻 百夜・恋の殿堂・二つの燕・浴室 第14巻 ふる郷・憶梅記・野の梅・女教師
他 第15巻 インキ壷・描写論・文章新語・西鶴小論 他 第16巻 女峰の谷・北伊豆・北武蔵野・箱根紀行
他
《第2期》 第17巻 花袋歌集・わすれ水・白い鳥・弓子他 第18巻
くれなゐ・浅い春 第19巻 渦・心の緒 第20巻 かの女・海の上・娘達 第21巻
黒髪・水あほひ・アカシヤ(短篇集) 第22巻 銀盤・草みち(短篇集)・百日紅(短篇集) 第23巻 わが影(新体詩)・小詩人・悲劇?他 第24巻 〈評論〉毒と薬・黒猫・夜坐 第25巻
〈随筆・紀行〉第二軍従征日記/東京震災記 他 第26巻 〈評論〉美文作法・自然主義の前途 他 第27巻
〈評論・随筆・紀行・童話〉近代の小説・海をこえて 他 第28巻 〈紀行〉満鮮の行楽・古人の遊跡・水郷日田 別巻
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