明治維新と京都
公家社会の解体
〈臨川選書14〉
小林丈広著
四六判・並製・紙カバー装・224ページ
品切 ISBN978-4-653-03497-1【1998年7月刊】
明治維新によって、千年以上続いた「都」としての地位から一転して「一都市」へと転落した京都は、旧来からのあらゆる特権の剥奪や身分集団の解体に直面する。「公家社会」「官家士族」といった世界に焦点をあて、いわば無名の人物たちが、この時代いかに行動したかを通して、都市復興を目指した当時の京都の実像に迫る。
【目次】
序章 禁門の変とどんどん焼け
第1章 幕末の政変と公家社会
1)京都の尊王攘夷運動
2)王政復古と東京遷都
3)ある地下官人の明治維新
第2章 近代化をめぐる葛藤
1)京都博覧会の意義
2)官家士族の救済
3)保勝会と文化財保護
第3章 「京都」の再構築
1)疎水と博覧会
2)京都の統合と歴史の編纂
おわりに あとがき 関係年表 参考文献 主要人物索引
●著者
小林丈広(こばやし・たけひろ)
同志社大学文学部教授
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