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近代政党政治家と地域社会

丑木 幸男 著  ( 国立史料館館長)
四六判並製・232ページ/税込2,640円(本体2,400円+税)
ISBN978-4-653-03727-9
【2003年8月刊】


激動の近代、政党政治の実現・地域発展の根幹には、各地の名望家と呼ばれる人々の存在があった。県会議員を長年務め、明治から昭和にかけて群馬県から衆議院議員に四度当選、地域振興に尽力した高津仲次郎(1857-1928・立憲自由党・政友会所属)の残した日記と高津宛の書簡を通じ、近代政党政治家の活動実態と地域社会との関わりを追い、彼ら名望家にとって近代とはどのような時代であったのかを探る。

◆収録内容◆
●第一講: 「政府を嫌厭」する地方名望家
新島襄と高津仲次郎/高津仲次郎君之伝/維新体験/上毛倶楽部と建白書/保安条例による追/上毛政社と後藤象二郎演説会/上毛民会/条約改正反対建白書/衆議院議員選挙/立憲自由党/北海道議会法律案/第二回総選挙と県会議員復帰/自由党の動揺/三嶽倶楽部

●第二講: 公娼設置運動と地域開発
ふたたび衆議院議員当選/憲政党の成立と立候補辞退/中江兆民と「娼妓派参謀長」/北海道未開国有地払い下げ運動/県会議員復帰/関東治水会/水力発電事業/利根発電と高津仲次郎/利根川水力電気会社と吾妻川水力電気/小規模電力企業/上越線・八高線

●第三講: 名望家主導の地方政治
三俣派との和解/赤城館事件/抱き合い心中事件/政党拡大政策/大正デモクラシーと政党/大浦事件/口利き政治/衆議院議員復帰/高津仲次郎の死去と顕彰

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