江戸見物と東京観光
山本光正 著 (元国立歴史民俗博物館教授)
四六判並製・224ページ/税込2,530円(本体2,300円+税)
ISBN978-4-653-03953-2【2005年3月刊】
東(旧来の江戸)から西(京王線・中央線沿線の「武蔵野」)へ、時代と共に変貌する行楽地、何度もの被災から蘇り、江戸城から六本木ヒルズまで新たな観光資源を生産し続ける巨大観光都市の魅力とは。近世旅日記の江戸見物と近代東京の観光案内書を手がかりに、観光地としての「江戸・東京」の特徴をあぶりだす。
【目次】
第一部 江戸見物
第一章 江戸の名所と行楽
一、江戸名所の成立 二、江戸の名所・行楽地
三、旅人のための江戸案内
第二章 旅日記に見る江戸見物
一、江戸時代の旅 二、旅日記 三、旅日記に見る江戸見物
第二部 観光地としての東京
第三章 案内書の刊行と東京観光
一、江戸から東京へ 二、大区小区制の廃止まで
三、郡区町村制と東京案内
四、博覧会と東京観光
第四章 滞在型の東京観光
一、渋川玄耳著『東京見物』 二、滞在型東京観光の背景
第五章 東京市民の行楽
一、東京人のための東京案内書 二、田山花袋と東京近郊
第六章 それからの東京
一、変貌を続ける東京 二、戦後の東京
〔関連書〕
臨川選書 既刊
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