土屋太祐 著 ■四六判上製・414頁 税込4,180円(本体3,800円+税) 発売中 ISBN
978-4-653-04002-6【2024年9月刊】
禅宗五家のうち最も晩く成立した法眼宗の開祖、法眼文益。
法眼出現の歴史的・思想的背景から、法眼宗の断絶、宋代禅宗の胎動へと至る過程を丹念にたどり、法眼の思想の特徴とそれが持つ意義を原典資料から読み解く、唐末五代禅宗の思想史。
【 目次 】
はしがき
第一章 雪峰教団の登場と分裂
第一節 雪峰義存の帰還と雪峰山の創建
第二節 独立独歩の人、玄沙師備
第三節 雪峰系と玄沙系の分裂
第二章 唐代禅宗の思想と玄沙師備の立場
第一節 馬祖「作用即性」説の登場とその反響
第二節 玄沙師備の昭昭霊霊批判
第三節 三句綱宗
第四節 玄沙と華厳の思想
第五節 ふたたび雪峰と玄沙
第三章 法眼文益の生涯と思想
第一節 出家、受戒、長慶慧稜門下での参禅
第二節 羅漢桂琛からの嗣法
第三節 法眼のことばと思想
第四章 法眼宗から宋代の禅へ
第一節 『宗門十規論』と法眼の時代
第二節 法眼の後継者と法眼宗の隆盛
第三節 法眼宗に対する評価と宋代禅の発展
参考文献
あとがき