ペリーとヘボンと横浜開港 -情報学から見た幕末
丸山健夫
著 四六判上製・274ページ 税込2,200円(本体2,000円+税) ISBN978-4-653-04035-4【2009年10月刊】
「へえ」と思わず声が出るエピソード満載! 黒船でやって来て日本を開国に導いたペリー そしてペリーのこじあけた扉から、西洋の文化を日本に届けたヘボン ふたりの活躍のちょうどまん中にある横浜開港 見えない糸で結ばれた、幕末の歴史物語を、情報学が解き明かす!
4隻の軍艦でやってきて日本を開国に導いたペリー、ヘボン式ローマ字を考案したヘボン――、横浜という共通の活躍場所を持つものの、片や軍事、片や医学・教育と活躍の分野も異なり、また日本と関わった時期も異なるこの二人には意外なつながりがあった。 情報技術を活用し、情報学的な視点から、ペリーとヘボンと横浜開港にまつわる、知られざる人物ネットワークの点と線を明らかにする。
横浜開港を軸に、ペリーとヘボンの来航にまつわるエピソードから、当時の対外交流事情(特に辞書や通訳等の言語面)、それらを理解するためのちょっとした小知識まで、「へえ」と思わず声が出るエピソード満載の本書は、情報学という見地から幕末を語る、他に類を見ない、知的好奇心を刺激する一冊。
【収録内容】
第1章 モリソン号の旅*
第2章 ペリーは長期の海外勤務
第3章 ヘボンの辞書が文化を運ぶ
(付 文献資料・人物年表)
*モリソン号とは、ペリー来航前に、日本からの漂流民を送り届けてくれたアメリカの商船。「モリソン号事件」の「モリソン号」である。
【著者紹介】 丸山健夫 (まるやまたけお)
武庫川女子大学
生活環境学部
情報メディア学科教授。
情報学専攻(情報環境学・情報文明学・人間生活論・観光文化論)。情報の歴史と人間の文化、情報の時空を超えた伝達と拡散など、「情報」をキーワードに文系から理系の領域まで幅広く研究。
近著 『ビギナーに役立つ統計学のワンポイントレッスン』 (日科技連出版社,2008)『ナイチンゲールは統計学者だった!』 (日科技連出版社,2008) 『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%?!』 (PHP新書410,2006)
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