| 古辞書と国語
 吉田金彦 著A5判上製・400ページ
 税込8,800円(本体8,000円+税)
 ISBN978-4-653-04059-0【2013年5月刊】
 
 
 国語学の大家として知られる著者が、長年にわたって研究を積み重ねてきた『類聚名義抄』、『韻字集』ほか古辞書についての研究論文を精選。名著とされる「図書寮本類聚名義抄出典攷」など、現在では参照困難となっている論考を改訂のうえ収録した。関連分野の研究者にとって必携の書である。
 <目次>
          
 第T部 類聚名義抄の研究
 1 類聚名義抄の濫觴
 2 図書寮本類聚名義抄出典攷
 3 類聚名義抄の展開について
 4 類聚名義抄の和訓の研究法
 5 類聚名義抄にみえる和音注
 6 観智院本類聚名義抄の参照文献
 
 第U部 仏典音義と反切
 1 妙法蓮華経釈文の概要
 2 法華経音義二点
 3 成唯識論音義について
 4 倶舎論音義について
 5 新訳華厳経音義私記の反切について
 6 法華経単字の反切と字音
 
 第V部 まぼろしの韻字書『詩苑韻集』
 1 天理図書館に収蔵された「韻字集」
 2 詩苑韻集とは何物か
 3 韻字集所載の和訓の年代について
 4 韻字集(詩苑韻集)の原型とその伝承
 5 詩苑韻集と推定される韻字集の部立てと色葉字類抄との比較
 
 第W部 国語と古辞書
 1 古辞書への開眼
 2 新撰字鏡とその和訓の特質
 3 方言語彙と新撰字鏡の和訓
 4 遊仙窟和訓の一特質
 5 遊仙窟の諸本からみた和訓の特質
 6 辞書和訓に現れた特殊訓点語
 7 発音表記の複雑な訓点語の解釈
 8 詩経の和訓の盛衰
 ●吉田金彦(よしだ・かねひこ) 姫路獨協大学名誉教授
 
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