江戸戯画事典
清水 勲 編著
A5判上製・288ページ(図版約400点、口絵カラー2頁)
税込4,180円(本体3,800円+税) ISBN978-4-653-04084-2【2012年8月刊】
(表紙:歌川国芳「かさねのばうこん」より)
江戸戯画の世界を漫画史の視点で読み解く
葛飾北斎・歌川国芳・歌川広重・河鍋暁斎ら著名人から、無名絵師の手によるものまで、洒落と諷刺に富んだ総400点超の江戸時代の戯画作品を、鳥羽絵/狂画/草画といった当時の用語と、キャラクター/コマ表現/ナンセンス漫画といった現代の漫画用語で分類・解説する。江戸戯画の世界を漫画史の視点で読み解く、新たな試み。
【目次】
口絵(カラー)/
はしがき
第T部 江戸戯画の世界
戯画本と戯画浮世絵
第U部 江戸戯画―用語からの分類
1、描写精神・画論を説くための用語
2、遊び絵・想像画の戯画風表現に使われる用語
3、冠詞的戯画表現用語
4、接尾語的戯画表現用語
5、笑い絵(戯画春画)
6、近代以降に生まれた江戸戯画用語
第V部 江戸戯画―表現からの分類
1、鳥羽絵の世界
2、江戸の戯画本
3、江戸の戯画キャラクター
4、江戸戯画のコマ表現
5、江戸のナンセンス漫画
6、江戸の鳥獣戯画
7、江戸の諷刺画
江戸戯画史年表/江戸絵師略歴/参考文献/索引
●著者:
清水 勲 しみず・いさお
1939年東京都生まれ 漫画・諷刺画研究家
京都国際マンガミュージアム研究顧問
元帝京平成大学教授(09年度迄)
編著書に『年表 日本漫画史』『マンガの教科書』『ビゴーの150年』(臨川書店)、『ビゴー日本素描集』(岩波文庫)、『江戸のまんが』(講談社学術文庫)など。
|