ビゴーを読む
明治レアリスム版画200点の世界
清水勲編著
A5判・上製・紙カバー装・368頁(図版291点、口絵カラー2頁)
税込4,950円(本体4,500円+税)
ISBN978-4-653-04086-6【2014年4月刊】
諷刺画で知られるビゴーは創作版画でも優れた作品を残した。本書では、彼の来日前の作品から、日本滞在中に製作された刊行・未刊行を含む版画集の全点、帰国後の作品に至るまで、生涯で製作された版画のほぼ全点を図版・解説付で紹介。明治黎明期を生きる人々の姿を克明に描きだしたビゴー版画を、長年研究を続ける著者が読み解く。
<目次>
口絵(カラー)
はしがき
第1章 来日前の作品
第2章 滞日期の作品
(1)石版画集『あさ』 明治一六年版と明治一八年版
(2)第一銅版画集『おはよ』 明治一六年
(3)第二銅版画集『また』 明治一七年
(4)第三銅版画集『クロッキ・ジャポネ』(明治一九年)と写真製版版『クロッキ・ジャポネ』
(明治二〇年代末)
(5)第四銅版画集『G.ビゴー、渡辺幽香共作銅版画集』 明治二〇年頃
(6)第五銅版画集『ル・ジャポン』(未刊)
(7)第六銅版画集『GEORGES BIGOT gravures』 昭和六二年
第3章 その他の作品
(1)翻訳小説の挿絵
(2)濃尾大地震関係作品
(3)単品作品
(4)帰国後の作品
第4章 銅版画をめぐる諸問題
(1)発行部数
(2)原画・原図と原板
(3)ビゴー版画の大佛次郎への影響
(4)日本銅版画史とビゴー
明治銅版画略史年表(明治七〜二八年)
参考文献
●著者
清水 勲(しみず・いさお)
1939年東京都生まれ 漫画・諷刺画研究家
京都国際マンガミュージアム研究顧問、日本仏学史学会会長、研究誌『諷刺画研究』主宰、元 帝京平成大学教授
著書に『横井福次郎』『ビゴーの150年』『江戸戯画事典』(臨川書店)、『ビゴー日本素描集』(岩波文庫)、『ビゴーが見た明治ニッポン』(講談社学術文庫)など。
【メディア掲載情報】
朝日新聞 (2014年6月29日 朝刊)
読売新聞 (2014年7月1日 夕刊)
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