平安期密教思想の展開
安然の真如論から覚鑁の身体論へ

亀山髟F著

A5判上製・320頁
税込12,100円(本体11,000円+税)
 ISBN978-4-653-04185-6【2023年2月刊】

日本密教に独自の成仏論といわれる「即身成仏」。空海以後、円仁や安然といった天台密教僧の試みを経て、平安末期に真言宗を中興したとされる覚鑁に到るプロセスのなかで、即身成仏の思想はどのような深化を遂げたのか。先行研究の成果を十分に踏まえた上で、多数の一次資料を渉猟し、考察を進める。

<目次>
凡例
序章 本書の目的と視座
第一部 平安初期日本密教における即身成仏の形成
 第一章 日本伝来以前の即身成仏
  第一節 漢訳大乗経論における「即身成仏」の理解 ―『菩薩処胎経』の記述を中心に―
  第二節 唐代密教と不空訳経論における「即身成仏」の実態 ―『菩提心論』の記述を中心に―
 第二章 日本における即身成仏思想の形成
  第一節 空海における即身成仏の展開 ―「身」「即身」の理解を中心に―
  第二節 平安初期天台宗における即身成仏と凡夫の「身」
 第三章 安然における即身成仏と真如の思想
  第一節 安然における六即と即身成仏 ―『菩提心義抄』に見る「理渉」の成仏―
  第二節 安然における真如の思想 ―随縁真如と不変真如の関係性を中心に―
  第三節 安然の不変真如説
第二部 覚鑁における即身成仏と真如の思想
 第一章 覚鑁における真如の思想
  第一節 覚鑁の生涯と著作について
  第二節 覚鑁における真如の思想
 第二章 覚鑁における即身成仏と身体の思想
  第一節 覚鑁における心身平等説
  第二節 覚鑁における六大と赤白二H ―中世真言密教における胎生学的教説の意義―
 第三章 覚鑁における五蔵曼荼羅と即身成仏の実践
  第一節 覚鑁における即身成仏の実践 ―五蔵三摩地観を中心に―
  第二節 覚鑁の即身成仏思想における「身」の意義
結章
註/参考文献/初出一覧/あとがき


●著者
亀山髟F(かめやま たかひこ)
京都大学人と社会の未来研究院研究員、龍谷大学世界仏教文化研究センター研究員、上七軒文庫代表。当社既刊『中世禅の知』編者、『中世禅籍叢刊』執筆者。

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