人類の移動誌
印東道子 編
A5判・上製・紙カバー装・総368頁(図版94点)
品切
ISBN978-4-653-04195-5
人類はなぜ移動するのか?
国立民族学博物館共同研究の最新成果を書籍化。
考古学、自然人類学、文化人類学、遺伝学、言語学など、
諸分野の第一人者たちが人類移動の壮大な謎に迫る意欲作。
<目次>
第1章 人類の移動を考える
アフリカで誕生した人類の長い旅(海部陽介)/ゲノムからみた人類の拡散と適応(木村亮介)/移動の心理を霊長類に探る(山極壽一)/ヒヒはなぜサバンナへ移動したか?(松本晶子)
第2章 アフリカからアジアへ
ネアンデルタールからクロマニョンへの交替劇(赤澤威)/熱帯地域における狩猟採集民の移動の特徴(池谷和信)/DNA解析が語る東南アジア人の移動誌(斎藤成也)/シベリアに進出した狩人たち―北方狩猟民の寒冷地適応戦略(佐々木史郎)/台湾原住民の移動―居住地分布と居住様式の特徴からみる(野林厚志)/旅立つ勝者―モンゴル遊牧民の現代的移動(小長谷有紀)
第3章 日本へ
港川人の来た道(海部陽介)/縄文から弥生へ―農耕民の移動と新しい文化の誕生(松本直子)/縄文と弥生―日本列島を縦断する移動と交流(小林青樹)/北から移動してきた人たち(石田肇)/奄美・沖縄諸島へのヒトの移動(高宮広土)/大陸から移動してきた人たち(中橋孝博)
第4章 アメリカ大陸・オセアニアへ
最初のアメリカ人の移動ルート(関雄二)/DNAから追求する新大陸先住民の起源(篠田謙一)/海域世界への移動戦略(印東道子)/移動から定住へ―パプアニューギニア山麓部の事例から(須田一弘)/人はなぜ海洋に乗り出したか?(片山一道)
第5章 移動を検証する多様な技術
ことばから探る人の移動(菊澤律子)/歯が語る人類移動(松村博文)/放射性炭素が書きかえる移動の歴史―ネアンデルタール人と現生人類の交替劇(米田穣)/ゲノム全域の多様性解析からみえる人類移動(徳永勝士)/同位体生態学からみた人類の移動―食生態の進化が支えた人類の拡散(米田穣)/ゲノムからみた男と女の移動のちがい(木村亮介)/「人類の移動誌」ホームページについて(丸川雄三)
第6章 人類は移動する動物なり〈総合討論〉
●編者・執筆者 ※所属は2013年刊行時のものです
印東道子(国立民族学博物館民族社会研究部教授)
松村博文(札幌医科大学医学部解剖学第二講座准教授)
高宮広土(札幌大学文化学部教授)
須田一弘(北海学園大学人文学部教授)
徳永勝士(東京大学大学院医学系研究科人類遺伝学分野教授)
米田 穣(東京大学総合研究博物館教授)
小林青樹(國學院大學栃木短期大学教授)
海部陽介(国立科学博物館人類研究部研究主幹)
篠田謙一(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長)
斎藤成也(国立遺伝学研究所教授)
菊澤律子(国立民族学博物館准教授)
池谷和信(国立民族学博物館民族社会研究部教授)
佐々木史郎(国立民族学博物館研究戦略センター教授)
野林厚志(国立民族学博物館教授)
小長谷有紀(国立民族学博物館教授)
関 雄二(国立民族学博物館研究戦略センター教授)
片山一道(京都大学名誉教授)
山極壽一(京都大学大学院理学研究科教授)
丸川雄三(国際日本文化研究センター文化資料研究企画室准教授)
松本直子(岡山大学大学院社会文化科学研究所准教授)
赤澤 威(高知工科大学総合研究所教授)
中橋孝博(九州大学名誉教授)
松本晶子(琉球大学大学院観光科学研究科教授)
石田 肇(琉球大学大学院医学研究科人体解剖学講座教授)
木村亮介(琉球大学医学部准教授)
|