冷戦とアメリカ
覇権国家の文化装置
村上 東編
四六判・上製・紙カバー装・408頁
税込2,200円(本体2,000円+税)
ISBN978-4-653-04198-6【2014年4月刊】
なぜ、「アメリカは素晴らしい」のか――
冷戦期アメリカ――文化表象としてのフィクションは、政治、文壇、メディア、テクノロジーといかなる関係を結び、いかに自国を描いてきたのか。二十世紀アメリカの文化と思考の遺産をいま再検証する!
<目次>
第1章 私たちの冷戦文化受容―日本は覇権国家の大ファン
越境する「西部」―GHQ日本民主化政策とアメリカ文学
ナショナリズムは女性ファンも抱きしめて―『ローマの休日』と合州国戦後外交
第2章 文化装置と冷戦の影
福竜・アンド・ビヨンド―エドガー・A・ポーとニュークリア・シネマの政治学
精神操作技術とサイケデリアの文化
生暖かい終末―冷戦作家ヴォネガット
第3章 ティファニーで冷戦を―トルーマン・カポーティと覇権国家
ティファニーで冷戦を―『ティファニーで朝食を』における航空旅行の地政学
戯画化された冷戦―トルーマン・カポーティの『詩神の声聞こゆ』と『ポーギーとベス』
冷戦下のカメレオン―トルーマン・カポーティの政治性再考
第4章 つくられた世界文学―批評と学会における冷戦
南部農本主義者のリベラル・ナラティヴ
冷戦知識人の誕生
誰もエドワード・サイードを読まない?―批評理論と冷戦期のアメリカ文化
●編者・執筆者 ※所属は2014年刊行時のものです
(五十音順)
遠藤容代(慶応義塾大学大学院)
大田信良(東京学芸大学教育学部)
越智博美(一橋大学商学研究科)
齋藤博次(岩手大学人文社会科学部)
鈴木紀子(大妻女子大学文学部)
高野泰志(九州大学大学院人文科学研究院)
塚田幸光(関西学院大学法学部・大学院言語コミュニケーション文化研究科)
中山悟視(海上保安大学校基礎教育講座)
馬場 聡(日本女子大学文学部)
三添篤郎(東京外国語大学世界教養センター)
村上 東(秋田大学教育文化学部) |