ものとくらしの植物誌
東南アジア大陸部から
落合雪野、白川千尋編
A5判・上製・紙カバー装・344頁
税込4,730円(本体4,300円+税)
ISBN978-4-653-04221-1【2014年5月刊】
衣食住のありようから信仰にいたるまで、人びとの生活や文化に深く根をはる植物たち。近代化が進む東南アジア大陸部において、植物と人との関係はどのような変容を遂げてきたのか。多様な民族のくらしに、17名の研究者たちが迫る!
<目次>
序論 プラント・マテリアルへの視点
第1部 出発点としての植物
自然と環境
森林とその改変
土地とその改変
第2部 植物からモノへ
■よそおう
種子からパーツへ――ジュズダマ → 手工芸品
樹皮で美容する――タナッカー → 化粧品
■たしなむ
紫煙がつなぐ平原と高原――タバコ → 巻き煙草
嗜好品から供物へ――チャ → 噛み茶
手作りから商業生産へ――ダイズ → 納豆
■すまう
憩うモノから愛でるモノへ――ワタ → 蚊帳
国境を越えて村から村へ――ヤダケガヤ → 箒
■いのる
農具と楽器のはざまで――マイ・ヒア → 竹楽器
竹林と結ばれる工房――マイ・ヒア → 捲き竹細工
コラム
史料が語る茶と絹
動物にとっての植物素材
第3部 植物と人との交感
ケシの残像と生きるリスの人びと
黒タイ歌謡の中の植物とくらし
山地居住カレンをめぐる生命のつながり
●編者・執筆者 ※所属は2014年刊行時のものです
(五十音順)
綾部真雄(首都大学東京人文科学研究科教授)
飯島明子(天理大学国際学部教授)
落合雪野(鹿児島大学総合研究博物館准教授)
樫永真佐夫(国立民族学博物館准教授)
加藤真(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
神崎護(京都大学大学院農学研究科教授)
クリスチャン・ダニエルス(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)
佐々木綾子(京都大学大学院農学研究科研究員)
白川千尋(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)
高井康弘(大谷大学文学部教授)
田中伸幸(高知県立牧野植物園)
土佐桂子(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)
馬場雄司(京都文教大学総合社会学部総合社会学科教授)
速水洋子(京都大学東南アジア研究所教授)
松田正彦(立命館大学国際関係学部准教授)
柳澤雅之(京都大学地域研究統合情報センター准教授)
横山智(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
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