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シャリーアとロシア帝国
近代中央ユーラシアの法と社会

堀川 徹・大江泰一郎・磯貝健一編
A5判・上製・紙カバー装・312頁
税込4,400円(本体4,000円+税)

ISBN978-4-653-04222-8【2014年4月刊】


ロシア革命当時、中央アジア社会がさしたる混乱もなく社会主義を受け入れたのはなぜだったのか――
未整理のまま眠っていたさまざまな未公刊資料から、中央ユーラシアを舞台に、シャリーア(イスラーム法)とロシア帝国の間で交わされた「対話」の実相に迫る!
「中央アジアの法制度研究会」と「中央アジア古文書研究プロジェクト」の長年にわたる研究成果をついに書籍化。

<目次>
序 章 シャリーアとロシア帝国
    ――その時代背景と本書の構成
第1章 中央アジアにおけるロシア法とイスラーム法の交錯
    ――土地所有権を中心として
第2章 ヒヴァ・ハン国と企業家
    ――イチャン・カラ博物館の一勅令を手がかりに
第3章 カザフ遊牧民の「慣習法」と裁判
    ――ロシア統治期イリ地方の事例から見る帝国の司法制度と紛争解決
第4章 ヴォルガ・ウラル地域におけるムスリムの遺産分割
    ――その制度と事例
第5章 シャリーア法廷裁判文書の作成システム
    ――帝政期中央アジアのカーディーとタズキラ
第6章 ロシア統治下トルキスタン地方の審級制度
第7章 アフガニスタンの司法改革
    ――イスラーム法裁判制度を中心に
第8章 「近代法」の移植と土着法適用についての帝国の論理
    ――マレーシアと中央アジアの比較から
第9章 社会主義ソ連時代における民事裁判のあり方
    ――客観的真実主義と裁判所積極主義
第10章 ウズベキスタンにおける「法」の役割
    ――担保法整備支援事業にみる一断面

●編者・執筆者   ※所属は2014年刊行時のものです
堀川 徹(京都外国語大学国際言語平和研究所)
大江泰一郎(静岡大学名誉教授)
塩谷哲史(筑波大学人文社会系)
野田 仁(早稲田大学イスラーム地域研究機構)
磯貝真澄(京都外国語大学国際言語平和研究所)
磯貝健一(追手門学院大学国際教養学部)
矢島洋一(奈良女子大学研究院人文科学系)
近藤信彰(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
桑原尚子(高知短期大学)
伊藤知義(中央大学大学院法務研究科)
宮下修一(静岡大学大学院法務研究科)

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e-mail: kyoto@rinsen.com