クジラとともに生きる
アラスカ先住民の現在
フィールドワーク選書 3
岸上伸啓著
四六判・並製・紙カバー装・帯付・総200頁
税込2,200円(本体2,000円+税)
ISBN978-4-653-04233-4【2014年5月刊】
なぜ彼らは、それでも捕鯨を続けるのか
温暖化による生態系の変化や反捕鯨運動など厳しい現実がとりまく極北の村で、クジラを中心とする文化・社会を継承する先住民イヌピアット。多くは他の仕事を生業とする彼らが、いまなお捕鯨をその精神的な支柱とするのはなぜか。捕鯨の準備から狩猟・解体の現場、収穫祭・感謝祭などの祭事に密着し、村びとと対話を重ねるなかで明らかになった、捕鯨文化の実態を紹介する。
<目次>
はじめに
第一章 捕鯨文化研究ことはじめ
第二章 調査地バロー社会の全貌を知る
第三章 捕鯨と祭りの日々
第四章 クジラと人の関係、人と人の関係
第五章 クジラの分配と交換
第六章 捕鯨民イヌピアットとグローバリゼーション
あとがき
参考文献
●著者 ※所属は2014年刊行時のものです
岸上伸啓(きしがみ のぶひろ)
国立民族学博物館教授・副館長。文化人類学・北方文化研究。1980年代よりカナダとアラスカを中心に先住民の社会変化・捕鯨活動に関する調査を行っている。
【メディア掲載情報】
読売新聞 (2014年7月22日 夕刊) 読売新聞 (2014年7月27日 朝刊) |