人類学者は草原に育つ
変貌するモンゴルとともに
フィールドワーク選書 9
小長谷有紀著
四六判・並製・紙カバー装・帯付・224頁
税込2,200円(本体2,000円+税)
ISBN978-4-653-04239-6【2014年5月刊】
モンゴルと著者をめぐる「はじまり」の全貌
人類史に残る大きなうねりを経験したモンゴル。その変貌をまのあたりにした著者の、次第に変容していく思考と行動の道筋を追う。言語の習得にはじまる留学経験、骨身を削って疾走した日々、多くの人びとを繋いだNPO活動から散在した資料の収集まで、モンゴルとのかかわりから自然発生的に展開してきた数々の活動を通時的に物語り、多様なフィールドワークのかたちと、その可能性を問う。初公開となるフィールドノートを収録!
<目次>
まえがき
第一章 はじめてのモンゴル―1979年、モンゴル人民共和国へ留学
第二章 はじめてのフィールドワーク―1988年、中国内モンゴルでの研修
第三章 爆走モンゴル―1995年から97年、モンゴル、ロシアを踏査
第四章 博物館の収集活動―内モンゴルとモンゴル
第五章 NPO活動のはじまり―2001年、雪害後
第六章 アーカイブズというフィールド―2010年から
あとがき
関連文献・参考文献
特別付録 自筆フィールドノート
●著者 ※所属は2014年刊行時のものです
小長谷有紀(こながや ゆき)
人間文化研究機構理事・国立民族学博物館併任教授。牧畜文化論・モンゴル研究。1979年の留学以来、一貫してモンゴル研究に取り組む。その業績から2013年紫綬褒章受章。 【メディア掲載情報】
信濃毎日新聞 (2014年7月16日 朝刊)
日本経済新聞 (2014年7月20日 朝刊)
【モンゴル語版 出版情報】
2018年4月、中国内モンゴル文化出版社から、本書のモンゴル語版が刊行されました。
そして、中国中央民族大学では出版記念会などが開催されました。
その大変な盛り上がりの様子をここにご紹介します!
2018年5月1日、学術討論会。
2018年5月30日、学生読書会。
中央民族大学サークル「モンゴル書籍の会」の皆さんと。
出版記念会当日の研究者の方からの書評や祝辞、ならびに大学院生たちの読後感なども寄せられましたので、合わせてご覧ください。
『人類学者は草原に育つ』モンゴル語版刊行に寄せて(訳=チャスチャガン)(PDF)
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