スリランカで運命論者になる
仏教とカーストが生きる島
フィールドワーク選書 14
杉本良男著
四六判・並製・紙カバー装・帯付・220頁
税込2,200円(本体2,000円+税)
ISBN978-4-653-04244-0【2015年6月刊】
仏縁か、それとも運命なのか――
奇蹟的な出会いを繰り返し、はからずも人類学者は運命論者となる。スリランカ、インドでの30年の実地調査で足を踏み入れたのは、権謀術数うずまくイデオロギーと政治の世界だった。社会の基礎をなす言語、宗教、カースト制度を読み解きながら、南アジア地域を覆うナショナリズムの趨勢とその生活に迫る。
<目次>
はじめに
第一章 スリランカへ
(乱世の学問/伝統的な村落調査/コミュニケーション)
第二章 生活のリアリティ
(カレーとサリーの国/家族と親族/仏教国のカースト制)
第三章 生活のイデオロギー
(結婚式と葬式/民間信仰/仏教の支配)
結 スリランカからインドへ――ナショナリズムで結ばれて
おわりに
●著者 ※所属は2015年刊行時のものです
杉本良男(すぎもと よしお)
国立民族学博物館教授。専攻は社会人類学、南アジア研究。南アジア世界における宗教および文化とナショナリズムについての研究をおこなう。
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