言葉から文化を読む
アラビアンナイトの言語世界
フィールドワーク選書 15
西尾哲夫著
四六判・並製・紙カバー装・帯付・212頁
税込2,200円(本体2,000円+税)
ISBN978-4-653-04245-7【2015年9月刊】
言語研究のフィールド調査が拓く、壮大な研究世界
「アラブの春」に連なる昨今の中東事情とアラビア語をめぐる複雑な社会状況を詳述しながら、
アラブ文化、中東イスラーム世界の深部へと分け入り、人びとの世界観を明らかにしていく。
言語学の理論では説明できない現象が次々とおこる現場で、言語学者は何を感じ、何を考えた
のか。アラビアンナイト、ベリーダンス、シェイクスピア・・・・言語研究のフィールド調査
が拓く、壮大な研究世界!
<目次>
はじめに アラブ世界でのフィールドワーク
第一章 カイロの日本人留学生――アラビア語が通じない!
第二章 シナイ半島の遊牧民――山の民ジバーリ部族
第三章 アラビアンナイト――中東と西欧の合わせ鏡
第四章 ベリーダンス――音文化をめぐって
第五章 沙漠のシャイロック――アラブ社会の異人観
第六章 言語と文化はどうかかわるのか?――新しい視点を求めて
あとがき
●著者 ※所属は2015年刊行時のものです
西尾哲夫(にしお てつお)
国立民族学博物館教授。専攻は言語学、アラブ研究。アラブ遊牧民の言語文化に関する言語人類学的研究や、アラビアンナイトをめぐる比較文明学的研究に従事。
【メディア掲載情報】
朝日新聞 (2015年9月14日 夕刊)
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