城壁内からみるイタリア
ジェンダーを問い直す
フィールドワーク選書 16
宇田川妙子著
四六判・並製・紙カバー装・帯付・224頁
税込2,200円(本体2,000円+税)
ISBN978-4-653-04246-4【2015年9月刊】
浮かび上がる様々な問い そして、問われる「私」
陽気・大家族・恋愛に奔放…多くのイメージに囲まれたイタリア。その実態を探るとともに、それらのイメージをもたれる理由にも目を向ける。中世より続く城壁に囲まれた丘の上の小さな町で、人びとの生活に巻き込まれ出会う様々な出来事をきっかけに、家族、ジェンダー、ローカル・コミュニティなど多様なテーマに関心を広げ、絶えず自己を省みながら考えを深めていく。そもそも文化を、他者を「理解」するとは何なのか―多くの気づきがもたらされる一冊。
<目次>
第一章 人類学者とフィールドワーク〜調査地ロッカプリオーラ〜
第二章 なぜイタリアを、ロッカを選んだのか〜研究者と調査地の力関係〜
第三章 フィールドでのさまざまな出会い〜家族〜
第四章 見られているフィールドワーカー〜ジェンダー・セクシュアリティ〜
第五章 「私」意識の生まれるところ〜ローカル・コミュニティ〜
第六章 文化を理解することを、理解すること〜人類学者の「根」〜
あとがき
●著者 ※所属は2015年刊行時のものです
宇田川妙子(うだがわ たえこ) 国立民族学博物館准教授。専門は文化人類学。イタリアを中心とする南ヨーロッパを対象に、主にジェンダー/セクシュアリティ、家族などの私的領域に焦点を当てた調査研究を行っている。
【メディア掲載情報】
読売新聞 (2015年10月19日 夕刊)
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