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石濱純太郎 大壺讀書記

高田時雄編 《映日叢書 第5種》
菊判上製・234ページ
税込5,500円(本体5,000円+税)

ISBN978-4-653-04255-6【2023年4月刊】


東洋の古語と西域出土の仏典・古文献の研究者として活動した石濱純太郎(1888-1968、雅号:大壺)の読書記を中心とした遺文を集めた。 加えて、文字学や漢文、漢学に関する雑文、大阪の漢学の伝統について語る断章など、主著には採られなかった未刊行・未発表の文章を収録。前巻『續・東洋學の話』に続き、石濱純太郎の業績と思いに迫る一冊。

<目次>

一、讀書記

讀書隨筆:十字寺の景敎遺文・西夏學小記・房山石經・論語天何言哉章/見聞漫錄:注音字母より國語字母へ・露學彙聞・拂菻考補證・國語字母から羅馬字母へ・成吉思汗の挽歌について/篤信好古齋隨筆/翠濤園讀書記/讀書隨筆/娯拾逸齋筆記/達心志齋讀書記/達心志齋讀書札記/新雪庵漫筆/新雪庵夜話(湯川丈亮翁談)/新雪庵夜話(魚石)/好治閒事室藏書餘記/殘雪軒夜話/殘雪軒讀書漫錄

二、文字學及び漢文、漢學

說文の目錄/說文の話/文字學入門/漢文の入門/漢學の目錄/石經に就いて/甘除藝文志/甘除藝文志の後に書す/曇隱居札記/文之和尙の享年

三、町人學者

町人學者/學術と大阪/富永仲基/山片蟠桃の遺書/日初禪師の遺著/高井田の長榮寺を訪ねる記

四、附錄

王靜安先生を偲ぶ/大東亞語學叢刋の序文:宮武正道『マレー語』序 ・高橋盛孝『樺太ギリヤク語』序/天山居雜志:大島仲太郞翁・東洋學書考抄・殘雪軒讀書記・非師齋札記/吉祥精舍雜誌(天山居雜志第二册):殘雪軒讀書記・東洋學書考抄・達生編(殘雪軒讀書記補遺)

編集後記

●石濱純太郎(いしはまじゅんたろう)
1888年11月10日 - 1968年2月11日。日本の東洋史学者、関西大学名誉教授。雅号:大壺。
大阪府出身。東京帝国大学卒。東洋の古語と西域出土の仏典、古文献の研究者として活動した。龍谷大学講師を務め、また関西大学では助教授、教授(1949年就任)を務めた他、1953年には日本西蔵(チベット)学会会長に就任。1957年「支那学論攷」で文学博士号が贈られる。1959年、関西大学教授を定年により退任、名誉教授に就任。ニコライ・ネフスキーと共に西夏語を研究。旧制大阪府立市岡中学校(現・大阪府立市岡高等学校)で画家の小出楢重、作曲家の信時潔と同級。作家の織田作之助とは長年に亘り親交が深かった。四万冊を超える東洋学関係の蔵書は、大阪大学に「石濱文庫」として保存されている。

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