日蘭関係史をよみとく
下巻 運ばれる情報と物
フレデリック・クレインス 編
A5判・上製・紙カバー装・256頁
税込4,620円(本体4,200円+税)
ISBN978-4-653-04312-6【2015年7月刊】 ISBN978-4-653-04310-2(上・下
セット)
江戸時代の日本社会は、オランダ人が日本に来たことで変容し、日本文化は、オランダ人が持ち込んだモノによって変容した・・・杉田玄白が『蘭学事始』を書いてから二〇〇年、日本をはじめオランダ、アメリカなど世界の若手研究者が結集し、一次史料から掘り起こした、貿易と蘭学だけに捉われない、まったく新しい日蘭関係史の試み!
<目次>
第1部 伝来する情報
オランダ商館長日記にみる西洋医術伝授 ――フレデリック・クレインス(国際日本文化研究センター准教授)
江戸期日本における科学知識伝達の視覚化としての植物図
――ウラン・レメリンク(ライデン大学研究員)
蒸気船の発達と日蘭関係――西澤美穂子(専修大学文学部助教)
第2部 流通する物
江戸時代にアジアとヨーロッパへ輸出された日本製品
――シンティア・フィアレ(ライデン大学文学部研究員)
江戸期日本の消費生活形成における日蘭貿易の重要性――マーサ・チャイクリン
インドの村から長崎へ ――和田郁子(京都大学白眉センター/人文科学研究所特定助教)
日蘭貿易における染織輸入――石田千尋(鶴見大学教授)
出島オランダ商館の輸入砂糖――八百啓介(北九州市立大学文学部教授)
●編者
フレデリック・クレインス(Frederik Cryns)
国際日本文化研究センター准教授。 『江戸時代における機械論的身体観の受容』(臨川書店、2006年)、『十七世紀のオランダ人が見た日本』(臨川書店、2010年)
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