平安貴族社会と具注暦
日記で読む日本史 2
山下克明著
四六判・上製・紙カバー装・帯付・240頁
税込3,300円(本体3,000円+税)
ISBN978-4-653-04342-3【2017年8月刊】
中国より日本にもたらされた具注暦。その体系・変遷を解説するとともに、平安貴族がその暦に日記を書きつけるようになった経緯に迫る。
<目次>
はじめに
第一章 具注暦とは何か
一 中国における具注暦の形成
二 飛鳥・奈良時代における具注暦の受容
第二章 具注暦の日本的変容
一 平安前期における日本的具注暦の形成
二 具注暦の内容
三 暦の供給と暦家賀茂氏
第三章 貴族社会と具注暦
一 貴族の生活と具注暦
二 暦を開いて吉日を問う―生活の基準としての具注暦
三 暦と方角神信仰
四 文学作品と暦
第四章 暦記の成立と展開
一 暦記の成立と展開
二 中世暦記の多様性
おわりに ―暦と日記―
注・巻末付表・あとがき
●著者 ※所属は2017年刊行時のものです
山下克明(やました かつあき) 大東文化大学東洋研究所兼任研究員。専門は日本古代史。主著:『平安時代の宗教文化と陰陽道』岩田書院、1996年。『陰陽道の発見』NHK出版、2010年。『平安時代陰陽道史研究』(思文閣出版、2015年)。
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