「ためし」から読む更級日記 漢文日記・土佐日記・蜻蛉日記からの展開
日記で読む日本史 4
石川久美子著
四六判・上製・紙カバー装・帯付・216頁
税込3,300円(本体3,000円+税)
ISBN978-4-653-04344-7【2018年10月刊】
文学・歴史の境界を越えて「日記」という大きな枠組から見えてくる、『更級日記』の本質とは? 古記録としての漢文日記の「先例主義」と日記文学の「ためし」を連関させ、相互の共通性・相違性を明らかにしつつ、読解の視点を提示する。気鋭の若手研究者による、まったく新しい『更級日記』論。
<目次>
序 章 『更級日記』へ
『土佐日記』
『蜻蛉日記』
第一章 紀行文へ
書き出しの読み
旅の日記
ひらがなで書かれた紀行文
第二章 登場する人々
継母
実母
父
姉とその子ども
藤原行成とその娘
夫
子ども
親戚
友人、女房仲間たち
「ためし」としての日記
第三章 書き手の半生―「ためし」としての日記―
物語と書き手
宮仕えと主婦
意識の多層性、変化とアヅマ
「ためし」としての日記
●著者 ※所属は2018年刊行時のものです
石川久美子(いしかわ くみこ) 目白大学非常勤講師、武蔵大学総合研究所研究員など。主著:『古代歌謡とはなにか―読むための方法論』(共著、笠間書院、2015年)など。
|