日記から読む摂関政治
日記で読む日本史 5
古瀬奈津子・東海林亜矢子著
四六判・上製・紙カバー装・帯付・228頁
税込3,520円(本体3,200円+税)
ISBN978-4-653-04345-4【2020年7月刊】
后妃らの後宮の視点と天皇・男性貴族らの視点の両方から立体的にみえてくる、摂関政治の姿とは? 摂関体制の道筋を確立した藤原忠平・穏子の時代に始まり、最盛期の道長の時代、そしてその後の終末期まで。『貞信公記』『九暦』『小右記』『御堂関白記』などの日記の読解を通して、摂関政治の構造とその変遷の実態に迫る。
<目次>
第一章 後宮から見た摂関政治(東海林亜矢子)
はじめに── 摂関政治における后妃とは
第一節 藤原穏子と摂関政治の復活
第二節 藤原詮子と摂関全盛期のはじまり
第三節 道長の後宮政策
おわりに
第二章 天皇・貴族から見た摂関政治(古瀬奈津子)
はじめに
第一節 摂関期の天皇・『権記』からみた一条天皇
第二節 藤原道長と摂関政治
第三節 藤原実資と摂関政治
おわりに
●著者 ※所属は2020年刊行時のものです
古瀬奈津子(ふるせ なつこ) お茶の水女子大名誉教授。 主著:『摂関政治』岩波新書(日本古代史⑥)2011年など。
東海林亜矢子(しょうじ あやこ) 慶応大・日本女子大非常勤講師。 主著:『平安時代の后と王権』吉川弘文館、2018年など。
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