平安時代の国司の赴任
『時範記』をよむ

日記で読む日本史 11

森 公章著
四六判・上製・紙カバー装・帯付・216頁
品 切

ISBN978-4-653-04351-5【2016年5月刊】


平安官人の地方赴任・離任の実態に迫る!

摂関期~院政期にかけて活躍した官人、平時範。その国司(因幡守)赴任から離任までの一部始終をまとめて記述した貴重な日記『時範記』の当該箇所を丁寧に読み解き、『今昔物語集』『古事談』や『因幡国伊福部臣古志』などの資料も引きながら、国司交替の様子や国司・郡司(地方豪族)の関係の実態を明らかにする!

<目次>
プロローグ 『時範記』とは ―記主と研究状況―
第一部 『時範記』を読む
 一 任命から赴任まで
 二 任国への旅
 三 入境・着館
 四 神拝と政始
 五 国府での日々
 六 帰京
第二部 『因幡国伊福部臣古志』と伊福部臣氏の力
 一 因幡国のなりたちと古代豪族
 二 因幡守橘行平と因幡国造氏
 三 伊福部臣氏と相撲人・武士・在庁官人 エピローグ 『時範記』のあとにくるもの

【付載】『朝野群載』巻二二「国務条々」校訂文と訓読(案)
あとがき

●著者   ※所属は2016年刊行時のものです
森 公章(もり きみゆき)
東洋大学教授。専門は日本古代史。 主著:『成尋と参天台五臺山記の研究』吉川弘文館、2013年。『奈良貴族の時代史』講談社選書メチエ、2009年。『遣唐使の光芒』角川学芸出版、2010年。

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