クララ・ホイットニーが綴った 明治の日々
日記で読む日本史 18
佐野真由子著
四六判・上製・紙カバー装・帯付・292頁
税込3,630円(本体3,300円+税)
ISBN978-4-653-04358-4【2019年3月刊】
商法教師の父ウィリアムや家族とともに、日本での生活をはじめたクララ・ホイットニー。明治という時代の激流のなかで、時に翻弄されながらも、勝海舟一家をはじめとした多くの著名な日本人と交わり、いきいきと新たな社会を生きた少女の目に、「日本」はどのように映ったのか。日記に綴られた彼女の暮らしをたどりつつ、明治の空気をリアルに再現する。
<目次>
第一章 初めての日本語 〈一八七三(明治六)年八月二日〉
第二章 太平洋の向こうへ 〈一八七五(明治八)年七月一五日〉
第三章 木挽町のクリスマス 〈一八七五(明治八)年一二月二五日〉
第四章 再びのクリスマスと徳川家達公 〈一八七六(明治九)年一二月二五日〉
第五章 静寛院宮様の葬列 〈一八七七(明治一〇)年九月一三日〉
第六章 内国勧業博覧会の閉幕 〈一八七七(明治一〇)年一一月三〇日〉
第七章 工部大学校訪問 〈一八七八(明治一一)年五月二二日〉
第八章 雅楽稽古所開会式 〈一八七八(明治一一)年一二月九日〉
第九章 勝屋敷でのクリスマス 〈一八七八(明治一一)年一二月三〇日〉
第一〇章 同人社女学校の開校 〈一八七九(明治一二)年五月一日〉
第一一章 グラント前アメリカ大統領歓迎の夜会 〈一八七九(明治一二)年七月八日〉
第一二章 ロンドン、クリスタル・パレスの一日 〈一八八〇(明治一三)年四月二四日〉
第一三章 捨松さんと梅さん 〈一八八三(明治一六)年一二月七日〉
第一四章 天皇陛下の観桜会 〈一八八四(明治一七)年四月二五日〉
●著者 ※所属は2019年刊行時のものです
佐野真由子(さの まゆこ) 京都大学大学院教育学研究科教授。専門は外交史・文化交流史、文化政策。主著:『オールコックの江戸』中央公論新社、2003年。『幕末外交儀礼の研究』思文閣出版、2016年など。
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