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越境する歴史学と世界文学

坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉編
A5判・上製・紙カバー装・帯付・総226頁
税込3,960円(本体3,600円+税)

ISBN978-4-653-04388-1【2020年3月刊】


私たちは境界線を押し広げ、越境し続けなければならない
          (テッサ・モーリス-スズキ 特別寄稿)

  移民、交易、翻訳、植民地文学、文化接触――新しい「世界」の捉え方を探究する
  「国際日本研究」コンソーシアムの記録

<目次>
 序論 グローバル・ヒストリーと世界文学そして日本語文学 坪井秀人
第T部 越境する人文学と日本研究
 特別寄稿 移りゆく日本研究の境界(フロンティア) テッサ・モーリス-スズキ
第U部 グローバル・ヒストリーの挑戦
 アジアからグローバルヒストリーを問い直す 秋田 茂
 グローバル・ヒストリーとアジア史と漢語概念 岡本隆司
 バチカンと国際機関――グローバル・ヒストリーとしての宗教と国際政治の考察 松本佐保
 学問と予言――『文明の衝突』の中国予測は当たったのか? 麻田雅文
 グローバル・ヒストリーと文学――より豊かなグローバル・ヒストリーを描くために 小林ハッサル柔子
 (コラム) グローバル・ヒストリーと「世界文学」の対話に寄せて 瀧井一博
 (コラム) 「世界」の〈中心〉から遠く離れて――グローバル・ヒストリーと世界文学に寄せて 伊東貴之
第V部 「世界文学」とは何か
 世界文学は何語で書かれるか? 西 成彦
 翻訳における時差――「世界文学」と「時間」 阿部賢一
 世界文学としての堀田善衞――『橋上幻像』における歴史とトラウマ 飯島 洋
 原語で読むか、翻訳で読むか――「世界文学」論と読む言語の選択 河野至恩
 「〈世界性〉の東洋的還元とその日本化」をめぐって 鈴木規夫
 ユネスコによる日本文学代表作品翻訳計画――その成果と課題 塩野加織
 (コラム)希望の「世界文学」論を求めて ゴウランガ・チャラン・プラダン
 (コラム)日本文学の翻訳者と文学の変容 グエン・ヴー・クイン・ニュー
附録 「国際日本研究」コンソーシアムについて
 あとがき 小田龍哉

<編著者>
坪井秀人:国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授
瀧井一博:国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授
白石恵理:国際日本文化研究センター助教
小田龍哉:国際日本文化研究センター機関研究員


<執筆者>掲載順
テッサ・モーリス- スズキ(Tessa Morris-Suzuki):オーストラリア国立大学名誉教授
秋田 茂:大阪大学大学院文学研究科教授
岡本隆司:京都府立大学文学部教授
松本佐保:名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授
麻田雅文:岩手大学人文社会科学部准教授
小林ハッサル柔子(KOBAYASHI Hassall Yasuko):立命館大学グローバル教養学部准教授
伊東貴之:国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授
西 成彦:立命館大学大学院先端総合学術研究科教授
阿部賢一:東京大学大学院人文社会系研究科准教授
飯島 洋:金沢大学人間社会研究域准教授
河野至恩:上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科、国際教養学部准教授
鈴木規夫:愛知大学国際コミュニケーション学部教授
塩野加織:早稲田大学文学学術院准教授
ゴウランガ・チャラン・プラダン(Gouranga Charan PRADHAN):国際日本文化研究センター機関研究員
グエン・ヴー・クイン・ニュー(NGUYEN Vu Quynh Nhu):
ベトナム国家大学ホーチミン市人文社会科学大学講師、国際日本文化研究センター 日本学術振興会研究員
※小野尚之:東北大学大学院国際文化研究科教授
※横溝 博:東北大学大学院文学研究科教授
※鈴木桂子:立命館大学衣笠総合研究機構教授、立命館大学アート・リサーチセンター副センター長
 ※の3名の方は「附録」の執筆者です

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e-mail: kyoto@rinsen.com