268） レゼ伯爵：マリー・アントワネット時代の流行と慣習 −服飾商エロフ夫人の日誌より−
Reiset, Le Comte de: Modes et Usages au Temps de Marie-Antoinette. Livre-Journal de Madame Éloffe, Marchande de Modes. Couturière Lingère Ordinaire de la Reine et des Dames de sa Cour. T.1: 1787-1790. T.2: 1790-1793. Paris, Firmin-Didot et Cie, 1885. 29 × 20 cm., half morocco, a.e.g., spine very slightly rubbed, small bookseller's label.
＊王妃マリー・アントワネットのランジェリー類専門の商人として宮廷に出入りしていた商人エロフ夫人の1787年から1793年までの日誌に基づき、この時期の服飾や慣習を細部にわたって検証した労作。合計110点の図版（うち72枚は彩色図版。図版挿入箇所は巻末リストとは異なる）には、当時のファッション・プレート、王妃の遺品、流行した装飾、肖像画等が収められている。日誌は、１日ごとの納入に関して、各々、品名、数量、形、価格等が克明に記されたもので、当時流行した色、形、装飾品、生地等を知る格好の資料となっている。巻末に、1793年パリ刊の「マリー・アントワネットの死」と題する楽譜（8枚）、王妃への納品の年代順リストを収録。ロココ時代の風俗研究資料としてのみならず、歴史、文学作品としても一級の著作。背角モロッコ革クロス装（少傷み、汚れ）、三方金、原表紙保存、見返しに書店ラベル付。2 vols. SOLD
