ビジュアル文化シリーズ
背景:「北斎漫画」より雀踊り図

北山清太郎 

日本初のアニメーション作家 北山清太郎
津堅信之 著 
■四六判上製・288頁 税込2,640円(本体2,400円+税) 発売中 ISBN 978-4-653-04020-0

大正6年、日本で最初にアニメーションを作った人物の一人、北山清太郎。
初期は美術界に身を置き、美術雑誌を発行するなどして、岸田劉生ら若手画家の活動を支援していたが、やがて、当時海外から輸入されるようになったばかりのアニメーションに心を奪われ、教本も何もない中、手探りでアニメ制作に乗り出す。
その試行錯誤の様子と彼が残した功績を、本人の回想録や関係者・遺族の証言に基づいて検証。
これまでほとんど研究されてこなかった、日本アニメの先駆者・北山清太郎の生涯と、多岐にわたる業績の全貌を明らかにする!

●津堅信之(つがた・のぶゆき)/アニメーション史研究家。京都精華大学マンガ学部アニメーション学科特任講師。『アニメ作家としての手塚治虫』(NTT出版)

【目次】
序章 アニメ大国の夜明け
第1章 北山清太郎と日本洋画協会
第2章 日本初のアニメーション作家
第3章 北山映画製作所
第4章 多芸な「技術者」
第5章 北山清太郎の業績
終章 駆け抜けたパイオニア
付)アルバム・北山清太郎年譜

〈編集者より〉
大正〜昭和初期に活躍したアニメ作家・北山清太郎の事跡を追った初の研究書です。
今やアニメ大国と称される日本ですが、その日本のアニメは一体いつ、誰が作り始めたのか、といった点はあまり注目されてきませんでした。
本書では、国内で初めてアニメ専門スタジオを設立し、いちはやく分業・量産体制を築いて、「アニメーションのビジネス化」を試みた北山の業績を、本人の回想録や関係者の証言から丁寧に検証していきます。

 

ビジュアル文化シリーズ既刊

臨川書店トップページ