気候変動から読みなおす日本史 全6巻
第1巻 新しい気候観と日本史の新たな可能性
中塚 武監修
中塚 武・鎌谷かおる・佐野雅規・伊藤啓介・對馬あかね編
A5判・上製・本文総338頁
税込3,960円(本体3,600円+税)(残部僅少) ISBN978-4-653-04501-4【2021年2月刊】
―気候変動は、確かに歴史を左右していた―
古気候データと文献史料や考古資料の詳細な対比が生み出す、気候と歴史の関係についての最新成果。新しい歴史学研究の一分野を開く画期的研究。
総合地球環境学研究所(地球研)のプロジェクト『高分解能古気候学と歴史・考古学の連携による気候変動に強い社会システムの探索』にて、過去数千年間にわたる年単位での高精度気候復元の最新の成果をもとに、古気候学・歴史学・考古学が連携し、気候と歴史の関係を解明する。第1巻はシリーズ全体を概観する。
<主要目次>
第1部 新しい気候変動データは日本史の理解をどう変えるか
第1章 日本史の背後にある気候変動の概観(中塚 武)
コラム① 古気候復元のための代替試料(プロキシ)の種類と特徴(中塚 武)
コラム② 古気候データを見る視点(中塚 武)
第2章 先史・古代史の見方はどう変わるか(変わらないか)(松木武彦・樋上 昇・若林邦彦・藤尾慎一郎・井上智博・生田敦司)
第3章 中世史の見方はどう変わるか(変わらないか)(田村憲美・水野章二・伊藤俊一・伊藤啓介・笹生 衛・高木徳郎)
第4章 近世史の見方はどう変わるか(変わらないか)(平野哲也・鎌谷かおる・菊池勇夫・高槻泰郎・山田浩世)
第2部 気候変動に「強い」社会を探す
第5章 気候変動が水稲生産力に与える影響の評価(佐野雅規・鎌谷かおる・伊藤啓介・中塚 武)
第6章 時代間での社会応答の相違(中塚 武)
第7章 地域間での社会応答の相違(中塚 武・菊池勇夫・高橋美由紀・郡山志保・平野哲也・佐藤宏之)
第8章 気候変動に対する社会応答のあり方を「分類」する(中塚 武)
●編者 ※所属は2021年1月末現在
中塚 武(名古屋大学大学院教授/古気候学・同位体地球化学)
鎌谷かおる(立命館大学准教授/歴史学(日本近世史))
佐野雅規(早稲田大学人間科学学術院講師/古気候学・年輪年代学)
伊藤啓介(総合地球環境学研究所 外来研究員/日本中世史)
對馬あかね(千葉大学大学院理学研究員特任研究員/雪水学・古気候学)
●執筆者
※所属は2021年1月末現在
生田敦司(龍谷大学非常勤講師/日本古代史)
伊藤俊一(名城大学教授/日本中世史)
井上智博(公益財団法人大阪府文化財センター主査/考古学)
菊池勇夫(宮城学院女子大学名誉教授/日本近世史・北方史)
郡山志保(京都外国語大学非常勤講師/日本近世史・藩政史)
佐藤宏之(鹿児島大学准教授、鹿児島大学国際島嶼教育研究センター(兼務)/日本近世史)
笹生 衛(國學院大學教授/日本考古学・日本宗教史)
佐野雅規(早稲田大学人間科学学術院講師/古気候学・年輪年代学)
高木徳郎(早稲田大学教育・総合科学学術院教授/日本中世史(荘園・村落史、環境史))
高槻泰郎(神戸大学経済経営研究所准教授/日本経済史)
高橋美由紀(立正大学教授/日本経済史・歴史人口学)
田村憲美(別府大学特任教授/日本中世史)
樋上 昇(公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター主任専門員/弥生時代~古代の出土木製品)
平野哲也(常磐大学教授/日本近世史)
藤尾慎一郎(国立歴史民俗博物館教授/先史考古学)
松木武彦(国立歴史民俗博物館教授/日本考古学)
水野章二(滋賀県立大学名誉教授/日本中世史)
山田浩世(沖縄県教育庁文化財課史料編集班専門員/琉球史)
若林邦彦(同志社大学歴史資料館教授/考古学(弥生~古墳時代))
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