気候変動から読みなおす日本史 全6巻
第5巻 気候変動から近世をみなおす

      ―数量・システム・技術

中塚 武監修
鎌谷かおる・渡辺浩一編
A5判・上製・本文総296頁
品 切
 ISBN978-4-653-04505-2【2020年12月刊】

―気候変動は、確かに歴史を左右していた―
 古気候データと文献史料や考古資料の詳細な対比が生み出す、気候と歴史の関係についての最新成果。新しい歴史学研究の一分野を開く画期的研究。
 総合地球環境学研究所(地球研)のプロジェクト『高分解能古気候学と歴史・考古学の連携による気候変動に強い社会システムの探索』にて、過去数千年間にわたる年単位での高精度気候復元の最新の成果をもとに、古気候学・歴史学・考古学が連携し、気候と歴史の関係を解明する。
 第5巻は近世史、中でも気候と社会の関連を扱う。

<主要目次>
第1部 列島レベルの数量的分析の可能性
 第1章 近世における気候変動の概観(中塚 武)
 第2章 近世日本の農業生産力と気候変動―免定分析を中心に―(鎌谷かおる・佐野雅規)
 第3章 近世日本の人口と気候(髙橋美由紀・黒須里美)
 第4章 備荒貯蓄と気候変動(郡山志保)
第2部 江戸幕府と中央市場
 第5章 近世日本の中央市場と気候変動(柴本昌彦・高槻泰郎・村 和明)
 第6章 天明期江戸連続複合災害への巨大都市の対応(渡辺浩一)
第3部 技術と社会
 第7章 近世の気候変動と地下水コモンズの管理―福束輪中の株井戸制度―(遠藤崇浩)
 第8章 稲の品種と冷害対応―東北地方の近世稲作―(菊池勇夫)
付表(郡山志保)

●編者
※所属は2020年11月末現在
鎌谷かおる(立命館大学准教授/歴史学(日本近世史))
渡辺浩一(人間文化研究機構国文学研究資料館教授/日本近世史・アーカイブ学)

●執筆者
※所属は2020年11月末現在
遠藤崇浩(大阪府立大学現代システム科学域教授/環境政策(水管理政策))
菊池勇夫(宮城学院女子大学名誉教授/日本近世史・北方史)
黒須里美(麗澤大学教授/社会学・歴史人口学)
郡山志保(京都外国語大学非常勤講師/日本近世史・藩政史)
佐野雅規(早稲田大学人間科学学術院講師/古気候学・年輪年代学)
柴本昌彦(神戸大学経済経営研究所准教授/マクロ実証分析・金融政策)
高槻泰郎(神戸大学経済経営研究所准教授/日本経済史)
髙橋美由紀(立正大学教授/日本経済史・歴史人口学)
中塚 武(名古屋大学大学院教授/古気候学・同位体地球化学)
村 和明(東京大学大学院人文社会系研究科准教授/日本近世史)
渡辺浩一(人間文化研究機構国文学研究資料館教授/日本近世史・アーカイブ学)

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