ヒンドゥークシュ南北 歴史考古学樷攷 全4巻
第Ⅰ巻 異相ガンダーラの仏教
桑山正進 著 【呈内容見本】
B5判上製・函入・472ページ
税込16,500円(本体15,000円+税)(残部僅少) ISBN978-4-653-04591-5【2022年8月刊】
ヒンドゥークシュ山脈南北地方、そこは大文明の地ではない。しかし、ここを押さえる政治勢力は、中央アジアばかりか東アジアまで及び、歴史の経過は大きく影響を被った。この地域は、アジアの歴史の鍵鑰である――考古学調査と文献精読の成果(すべて未単行の論考)を結集し、全4巻に編む。 初回配本第Ⅰ巻は「異相ガンダーラの仏教」。ガンダーラに関する21本の論考を収録。付索引。
目次
この樷攷の公刊に
Ⅰ ガンダーラをどうとらえるか
シャカムニの表象を通して視る――南アジア亜大陸北西地方の歴史考古学研究――
ガンダーラとその仏教
Ⅱ 仏寺の外相
タキシラ゠ガンダーラの仏教寺院
タキシラ仏寺の伽藍構成
仏像出現ごろのタキシラ 層位と編年
ハッダ最近の発掘に関する問題
Ⅲ ガンダーラにおけるストゥーパ概念の転換
ストゥーパ方形基台の由来
シャー゠ジー゠キー゠デリー主塔の遷変
アウグストゥス霊廟と大ストゥーパ――車輪状構造の由来――
触地印の坐仏を容れたストゥーパ
Ⅳ 漢文資料にあらわれたガンダーラ仏教
罽賓と仏鉢
ナレーンドラヤシャスと破仏
ウディヤーナ札記
Ⅴ ガンダーラから中央アジアへ
ガンダーラからクチャへ
ガンダーラの土器
ガンダーラにみられる土偶の年代
Ⅵ 大月氏からクシャーンへ
貴霜丘就却の没年
卜ハーリスターンのエフタル、テュルクとその城邑
トハーラの境域、藍市城と活国都城
バーミヤーンとガンダーラ
あとがき / 初出一覧 / 索引
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