ヒンドゥークシュ南北 歴史考古学樷攷 全4巻
第Ⅱ巻 新興バーミヤーンの時代
桑山正進 著 【呈内容見本】
B5判上製・函入・512ページ
税込16,500円(本体15,000円+税)(残部僅少) ISBN978-4-653-04592-2【2023年1月刊】
ヒンドゥークシュ山脈南北地方、そこは大文明の地ではない。しかし、ここを押さえる政治勢力は、中央アジアばかりか東アジアまで及び、歴史の経過は大きく影響を被った。この地域は、アジアの歴史の鍵鑰である――考古学調査と文献精読の成果(すべて未単行の論考)を結集し、全4巻に編む。 第二回配本第Ⅱ巻は「新興バーミヤーンの時代」。ガンダーラ西方、アフガニスタン東部に関する17本の論考を収録。付索引。
目次
巻2で考えたこと
Ⅰ バーミヤーンの出現
柱礎と壺とヒンドゥークシュ
バーミヤーン大仏の出現
バーミヤーン大仏成立にかかわるふたつの道
バーミヤーンに関する漢文、イスラーム資料
バーミヤーンの城塞遺跡
Ⅱ カーブル、ザーブルの登場
漢文資料に基く迦畢試国の編年
葱嶺山と阿路猱山
6-8世紀Kāpiśī-Kābul-Zābul の貨幣とその発行者
カーピシー国札記――馨孽、順達、刹利、曷擷支――
Ⅲ タパ=スカンダルとカーピシー国の遺跡
タパ=スカンダル第1回発掘調査概報
7世紀におけるベグラームの存立
ヒンドゥークシュ南麓における歴史の空白
Ⅳ カーピシーの仏教とヒンドゥー教
大理石ヒンドゥー神像はヒンドゥー王朝のものか
ガネーシャ神像碑銘にみえるカーブル突厥王の編年
Ⅴ トハーリスターンの発掘
チャカラクテペ遺跡第3次発掘
付録 アフガニスタンにおける土の伝統技術
アフガン陶房誌1977
乾燥アジアにおける煉瓦
初出一覧 / 索引
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