ヒンドゥークシュ南北 歴史考古学樷攷 全4巻
第Ⅲ巻 玄奘三蔵の形而下
桑山正進 著 【呈内容見本】
B5判上製・函入・506ページ
税込16,500円(本体15,000円+税)(残部僅少) ISBN978-4-653-04593-9【2023年5月刊】
ヒンドゥークシュ山脈南北地方、そこは大文明の地ではない。しかし、ここを押さえる政治勢力は、中央アジアばかりか東アジアまで及び、歴史の経過は大きく影響を被った。この地域は、アジアの歴史の鍵鑰である――考古学調査と文献精読の成果(すべて未単行の論考)を結集し、全4巻に編む。 第三回配本第Ⅲ巻は「玄奘三蔵の形而下」。『大唐西域記』原資料提供者としての玄奘に関する論文ほか計19本の論考を収録。付索引。
目次
まえがき―千載の一遇
Ⅰ 玄奘三蔵の形而下
玄奘三蔵の形而下
インドへの道――玄奘とプラバーカラミトラ――
大唐西域記と求法の背景
玄奘余録――『西域記』『慈恩伝』読後――
玄奘――その旅の環境――
恵超伝の中天竺王
Ⅱ 北魏隋唐のサーサーン系文化
法隆寺四騎獅子狩文錦の製作年代
1956 年来出土の唐代金銀器とその編年
唐代金銀器始源
東方におけるサーサーン式銀貨の再検討
サーサーン帝冠と北魏初期窟の年代
Ⅲ インダス文明の理解
インダス文明の都市と構造
インダス文明に関する最近の理解
インダス文明のあり方
バルーチスターン考古記
バヌー考古記
付録
中央アジア考古学の発達
考古学調査から見たアフガニスタン
中央アジア、南アジアの発掘現状
巻3を閉じて
初出一覧 / 索引
|