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王朝再読
王朝時代の実像1
倉本一宏編
四六判・上製・424頁
税込3,740円(本体3,400円+税) ISBN978-4-653-04701-8【2021年7月刊】
平成年間にすぐれた研究成果を残し、学界の高い評価を得られた珠玉の論文20編を収録。
<目次>
一 王権
冷泉朝・円融朝初期政治史の一考察(沢田和久)
平安時代における天皇・太上天皇の喪葬儀礼(谷川 愛)
二 政務と儀式
親王の年官について(尾上陽介)
「重任」と「遷任」(曽我良成)
加階と年労(高田 淳)
王朝国家期における近衛府府務運営の一考察 ―「小右記」を中心として―(鳥谷智文)
儀礼構成と準備運営からみた「宇治入り」(尻池由佳)
防鴨河使試論 ―検非違使研究の一環として―(鈴木琢郎)
相撲儀礼の転換(山本佳奈)
三 生活
平安京における消火活動と住人紐帯の諸相(生島修平)
「平安京」の水害について(久世康博)
貴族官人の「夜」の活動 ―長保二年における藤原行成の活動―(安田政彦)
平安時代における「寄住」概念の再検討 ―京樂真帆子氏の説をめぐって―(山本一也)
四 家族
摂関の妻と位階(野口孝子)
摂関期における乳母の系譜と歴史的役割(野々村ゆかり)
懐妊の身体と王権 ―平安貴族社会を中心に―(服藤早苗)
五 精神世界
大祓の構造と変遷(並木和子)
紫野地域で行われた御霊会(佐藤里奈)
六 地方
疫病と古代国家 ―国分寺の展開過程を中心に―(有富純也)
平安時代の大隅・薩摩 ―人の交流と交易・情報伝達を媒介にして考える―(加藤友康)
「解説」に代えて(倉本一宏)
●編者 ※所属は2021年刊行時のものです
倉本一宏(くらもと かずひろ) 国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代史。主著『日本人にとって日記とは何か』(編著、臨川書店、2016年)、『藤原氏』(中央公論新社、2017年)、『内戦の日本古代史』(講談社、2018年)など。
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