看聞日記 室町文化のびっくり箱
中世の日記をひらく6
松薗斉著
四六判・上製・264頁
税込4,180円(本体3,800円+税) ISBN978-4-653-04826-8【2025年秋刊行】
優しい宮様。元気な女房、尼君。生真面目な廷臣、そして芸達者な侍たち。宮家の御所は室町文化が花盛り。さまざまな事件・時局にときに翻弄されつつも、管絃をはじめとした遊興をたやすことがなかった貞成親王の日々へ、中世日記研究の第一人者がいざなう。
<目次>
はじめに 一 応永二十三年の日記―『看聞日記』のスタート
コラム1 伏見の宮家のペットたち(1)
コラム2 伏見の宮家のペットたち(2)
コラム3 宮家の周辺の生き物たち
インテルメッツォⅠ―治仁王の急死と密通事件
二 応永三十二年の日記―貞成の親王任官と出家
コラム4 役に立つ?生き物たち
インテルメッツォⅡ―足利義教と嘉吉の変
三 嘉吉三年の日記―禁闕の変
コラム5 日記の中のゆがめられた時間
あとがき
●著者 ※所属は2025年刊行時のものです
松薗 斉(まつぞの ひとし) 愛知学院大学文学部教授。主著=『日記の家』(吉川弘文館、1997年)、『日記に魅入られた人々』(臨川書店、2017年)、『中世の王家と宮家』(臨川書店、2023年)など。
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